医療制度についても最近金木病院が救急医療指定からはずされたと東奥日報にも載っていましたが、これも考えてみれば「臨床研修制度」といって卒業後数年間いろんな科を廻ってオールラウンドな医者を育てる名目の元で非常に良いことだとは思いますが、卒業した医学部の学生が大学病院に居付かないので金木病院のような地方の公共病院には医者を出したくても出せないわけです。
そこで急遽この間弘前大学を含めた全国10大学で入学の定員を10名増やすことになりましたが、その学生が医者になるのは6年後のことで、そのとき10人増やしたその医者が青森に残る保証は何もありません。
これもエリートの考えることで、果たして解決になるのか疑わしい気がします。
9月ごろNHKで医療制度改革についての公開討論がありました。その中で国際基督教大学の医事評論家が医者不足とは言っても直接生命にかかわらない部門の医者は増えているのでこの部門の診療報酬の点数を減らせばよいといっていましたが、医療は病気疾患に悩んでいる人に医学的処置を施して社会復帰できるような手助けをするものであります。
命に関わるものだけが医療ではありません。しかし、今だに外見に関わるような形態医学は軽く見られがちで、救急医学などが最優先されて形成外科の必要性を認めない教授やドクターもいます。
人が生まれてくる時は誰しもがまず五体満足を願い、その後は健康に育ってくれれば良いと思うものです。しかし五体満足に生まれなかった方やその後に事故や障害になった方の診療に携わるのがわれわれ形成外科医なのです。