年が明けて、いろいろと近未来予想が報道されています。肯定的未来としては、30年後には喘息などのアレルギー性疾患が克服されるし、ナノ医学の発達により遺伝子操作が可能となり癌などの老化に伴う病気では死ななくなる時代が来るそうです。
また2045年にはコンピューターの分野で産業革命を遥かに凌ぐ画期的な変革が起こると言われています。
一方、否定的未来には枚挙に暇がなく、環境問題としては、北極の氷の完全融解が2070年とされていたものが急速な温暖化により40年前倒しされて2030年という報告もあります。
この頃には、ロンドンやニューヨークなどの大都市の洪水が現実問題になると言われています。世界の海は繋がっているわけですし、四方を海に囲まれた日本にとって極めて憂慮すべき問題といえます。
先月、国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、「気候システムに温暖化が起きていることに疑いの余地はなく、これは人間活動による二酸化炭素などの排出が原因である」と報告しました。温暖化の原因に科学的根拠が与えられた意義は大きく、ブッシュ大統領も一般教書演説で、化石燃料の消費と気候変動について初めて言及しました。
この問題に関しては、2013年以降の先進国の二酸化炭素を規制する「ポスト京都議定書」の枠組みが取り沙汰されていますが、米国政府も地球環境の危機的状況を認識し、大英断を下すことを期待したいところです。
一方、中国の環境汚染は悪化の一途を辿っており、環境問題より経済発展を優先せざるをえない現在の状況からは明るい未来は想像できません。近い将来、中国もエネルギー政策としてはチェルノブイリのような事故がいつ起こってもおかしくないと言われています。
その場合、周辺諸国のも甚大な被害が及ぶわけですから、わが国としては今後、好むと好まざるとのかかわらず、中国とは共存共栄の道を歩むしか選択枝はないようです。
さて、現代はまた「大量絶滅の時代」といわれています。絶滅危機種と絶滅種の増加は、ほぼ経済発展による環境の破壊と人口の増加が原因であることがわかっています。
特に熱帯雨林では1日に74種もの生物が絶滅に追いやられているといいます。地球年齢を24時間に換算すると最後の1分を切って地球上に登場した人類が地球を荒らしまわっているのが現在の状況です。限られた資源を殆ど独り占めにし、他の生物と共存できないどころか絶滅の危機へと追いやり、荒廃した地球と共に、もし人類も絶滅するとしたら人類は地球の癌とさえ言えます。先月、「世界終末時計」は2分早まり、人類絶滅5分前になりました。
人類もまた絶滅危機種であることを認識すべきです。
アル・ゴア著「不都合な真実」によると、米国も市民レベルでは温暖化をテロと同じ脅威と認識し、多くの都市で独自に温室効果ガス削減策を実施しているといいます。少し明るい未来が垣間見えた感があります。更なる対策の強化が期待されます。

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