青森モーニングロータリークラブ 2011~2012年度 会報

創立1989年6月1日
会長     米谷 恵司
副会長    鈴木 唯司          例会場  青森国際ホテル  例会日  毎週金曜日 午前8時
幹事     工藤 一男          事務局  
〒030-0801 青森市新町1-6-18
副幹事    高橋 修一                         017-775-1821  FAX 777-9691
会報担当   阿保 康雄                        webmaster@aomori-mrc.org 
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平成23年9月30日(金) 第1058回例会

点鐘   米谷会長
ソング  手に手つないで

出席と誕生祝い

ゲスト 廣田神社 宮司 田川伊吹さん
ヴィジター(敬称略) なし

本日の出席率 22名中18名 81.82%

9月7日分確定出席率 22名中19名 86.36%

メーキャップ(敬称略) 9月26日 葛西義明(青森中央)
               9月26日 平川賢悦(青森中央)

誕生祝 なし

ニコニコBOX

ニコニコBOX 16名 8,000円

<ニコニココメント> 
・ 田川さん、早朝卓話ありがとうございます。(全員)
・ 日本酒ありがとうございます。(中山)

会長の時間

・大相撲では4年振りに日本人の新大関が誕生しました。九州柳川出身で、使者を迎えた際の口上は宮本武蔵の五輪の書にもある「万理一空」でした。この言葉は野球の桑田真澄が良く使っています。また大相撲を見に行きたいと思っています。
・今日の交通標語は「心の中にもブレーキを」です。心にゆとりを持った運転を心がけてください。
・このたび赤坂会員が10月1日付で転勤となりました。今日が最後の例会出席となります。

幹事報告

・ 地区より、「アクトの翼参加募集」のご案内。
日程 2012年1月5日(木)~8日(日)
場所 台湾(第3490地区)
費用 153,790円
申込 10月5日(水)までに事務局へ

・ 地区より、ロータリーレートのお知らせ。
10月は1ドル=78円(変更なし)

・ 財団法人ロータリー米山記念奨学会より、「2010年度事業報告書」「米山記念奨学事業豆辞典」が届きました。

・ 東日観光より、2012年バンコク国際大会参加旅行(予告版)等のご案内。(回覧)

・ 新幹線新青森駅 開業対策事業 実行委員会より、「おいしい秋の収穫祭 青い森のハロウィン 光のパレード」開催のお知らせ。(詳細回覧)
開催期間 10月8日(土)~9日(日)
会場   新町通りほか中心商店街、青い海公園、浪岡交流センター「あぴねす」

その他

退会のご挨拶(赤坂光広さん)
・10月1日よりJR東日本青森商業開発に勤めることとなりました。A-Factory、ラビナ、弘前アプリーズなどを運営している会社です。3年3か月青森駅長、新青森駅長としてクラブに参加させていただきました。後任は小比類巻北上駅長です。次回から参加させていただく予定です。宜しくお願いします。大変お世話になりました。


寺山会員の挨拶
・突然ですが、体調の関係で12月末にて退会させて頂くことになりました。残り少ないですが宜しくお願いします。

 卓話 「元気になる神道」 廣田神社宮司 田川伊吹さん


 
廣田神社の17代目の宮司をしています。昭和61年生まれです。高校まで青森で過ごし、国学院大学神道文化学部に進み、4年間、伊勢神宮、石清水八幡宮、鶴岡八幡宮、春日明神などで奉仕をしながら研修しました。在学中は空手道部に所属し全国個人組手ベスト8まで進みました。また、学生募集等に対する大学の広報活動チームのサブチーフを勤め、神道以外の分野についても経験することができました。大学卒業後は、神奈川県にある日本で一番大きな神社である寒川神社に奉職しました。
神職は40人程の規模です。三が日には1日あたり1万人が祈祷に来ます。1年目は紙垂(しで)を切ったり駐車場の整理の仕事をしたりと雑用ばかりで祝詞をよんだことがありませんでした。2年目の6月に廣田神社の先代宮司が亡くなり急きょ帰青することとなりました。着任して20日後大きな行事を司りました。3年目の今日、こうしてお話しています。
・今日は「元気になる神道」をテーマにお話したいと思います。
 「元気」の語源は、中国思想にある「精気」が転化したものであるとも、今昔物語にある「日々をへて、この病少し減気あり」という一文中の「減気」であるという解釈もあります。しかし、私はこれに疑問を覚えます。悪い気があって、それが減っていくというのは西洋の考え方なのではないか、キリスト教には原罪=生まれながらにして罪があるという考え方があります。罪・穢れと禊・祓いというのが日本古来の考え方です。罪とは、規範や秩序を犯す法律上危険で非情なものとして忌避すべきものを含めた観念です。穢れとは汚物を指す一面もあるがそれだけではありません。罪・穢れ共に精神的なものであったり、自然発生的なものであったりします。罪と穢れは禊払いですべてなくすことができる-これは神道が神道となる前から行われてきた行為であろうと伝えられています。今でも大きな神社などでは、大きなお祭の前1~2日前に神社に止まってすべてを絶つ(テレビを見ない、食事を質素なものにする。おしゃべりをしない等)。そういう心身共に清らかな状態にします。日々行動する中で、罪・穢れというのは知らないうちについてくる。一日が終わった後で浴槽に入ることで罪・穢れを落とすのが夜の入浴。私達が眠っている間に罪・穢れがついて朝に一日の穢れをなくすために入るのが朝の入浴。こういう信仰的な事を考えなくても夜の入浴はぐっすり眠れるし、朝の入浴はその日一日楽しくなる。こういう観点から見ても理にかなっています。禊というのは身体を洗い濯ぐことによって身に付いた罪・穢れを除去し清めることです。祓いというのは心身についた罪や穢れを禊などの行為や唱え言葉などによって払拭するものです。つまり禊(行為)を行うことによって祓い(状態)が行われます。
・神様に奉仕する私達も日々生きていることが罪・穢れを背負っていくことになるので、朝に皆集まって今日使う神具全部を祓い清め、そして自分達も祓い清めてから今日一日のご奉仕を行います。日々生活する中で少しずつ罪・穢れが身に付いてくる。そのため神社にお参りして神様に手を合わせ祈り、罪・穢れを祓っていくということを日々大切にしているのが日本人の営みであると思います。
・神社には厄除けとか、何か取り付いたので祓ってくださいとかの依頼がありますが、一回ご祈祷したからといって祓えるというものではありません。一つの心の契機として、いかに神様にお参りしていくかが大事です。そこからがスタートである。自分達で何をするか、神様に見合わせるという気持ちを持ちながら、神様の御心にかなうということが日本人の考え方であると思います。
・元気というのは、悪い気が減っていくのではなく、元の気に戻ることだと思っています。私達は日々過ごしていく中、悪い気を減らしているのではなく元の気に戻している。元気というのは私達が日常に常に戻るためのことを生活の中でしていく実践である。ある日溌剌として「今日は調子がいいぞ」というのは元気ではない。これはある意味で元気とは反対のもの。この溌剌とした状態から元の気に戻ることが元気になることであると考えています。
・2日前まで石巻市の山間に台風被害のボランティア活動に行ってきました。津波被害はありませんでしたが台風の被害が想像以上でした。非日常なことであるボランティア活動の次の日は精神的・身体的にも疲れている。それをどうやって元の状態に戻していくのかというのが禊・祓いであり、元の状態に戻ったことが元の気に戻る、元気になることなのだと思います。私は夜中の1時に石巻から家に戻りました。最初に神棚の前に座ってお守り頂いている神様に「無事に帰ってきました。ありがとうございました。」としばらく瞑想し心を落ち着かせてから風呂に入って寝ました。そのことによって、次の日の日常が戻ってくる。朝早くおきて神社をあけて拝んでいる時、これが元気なのだと思った。毎日おいしい料理を食べてもあきる。毎日楽しいことばかり続くとあきる。楽しいことがあったらまた元の日常に戻り、おいしい料理を食べたら質素な食事に戻る。そうすることによって日々生きていることに感謝できる。感謝することによって自分の心は非常に良く保たれる。皆さんの行っている活動も同じようなことだと思います。人にボランティアをする、奉仕をすることによって人を助ける。それはもちろんですが、恐らく自分の心を正しているのではないかと思います。人に良いことをする、人に喜ばれることをするというのは、決して人様に対してだけ行っている事象ではなく、結果的に自分の気を清らかにして正しく保つことができる、それが幸せにつながる。やはり感謝の心を持つことが自分の幸せを育む一膳の道具なのではないかと思います。
・廣田神社は千年続いていますが、千年続いている神社は全国に多くあります。ではなぜ続いてきたのか。そこには積み重ねてきたものの中から新しいものを発想してきた。無かったことから発想したのではなく、何べんも積み重ねたものから出てきた。これがまさしく元の気の状態に戻ることを繰り返したことによって進化し続けてきたということです。不易流行、これが大切なことです。
・補足ですが、企業にも神社を持っているところが多くあります。竹中工務店、サッポロビール、朝日ビール、キッコーマン、カゴメ、資生堂、新日本製鐵、北陸電力、日本航空さん等々です。このように神社を持って禊・祓い、日々会社を統率してきた長年続いている会社も多いです。そこには、こうして続いてきた理由があるということを常々忘れずに日々生活していき、私達の心を常に正常なものとする清明正直な心、これが人間の根本であると思います。

カークスビルRI会長
第2830地区
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青森モーニングロータリー
クラブ会長 米谷恵司
  • 不易流行
 会報作成者:藤井 健二