青森モーニングロータリークラブ 2011~2012年度 会報

創立1989年6月1日
会長     米谷 恵司
副会長    鈴木 唯司          例会場  青森国際ホテル  例会日  毎週金曜日 午前8時
幹事     工藤 一男          事務局  
〒030-0801 青森市新町1-6-18
副幹事    高橋 修一                         017-775-1821  FAX 777-9691
会報担当   阿保 康雄                        webmaster@aomori-mrc.org 
本文へジャンプ
www.aomori-mrc.org
平成24年6月7日(金) 第1090回例会 

点鐘   鈴木副会長
ソング  我等の生業

出席と誕生祝い

ゲスト なし
オブザーバー なし
ヴィジター(敬称略) なし

本日の出席率 20名中16名 80%
5月23日分確定出席率 20名中16名 80%

メーキャップ(敬称略) なし

誕生祝  なし

ニコニコBOX

ニコニコBOX 16名 6,000円

<ニコニコのコメント> 
・ 高橋さん、卓話よろしくお願いします。(全員)

会長の時間 : 鈴木副会長
趣味の話を少し.私は入会時名簿に趣味としてオペラ、切手、ゴルフを入れました.今は足の痛みも取れましたが、一度止めたスポーツを再会するのはとても億劫な物で、誰か強力に誘う人が居ないとゴルフはこのまま終わりのようです.
 切手は日本、アメリカ、中国の切手を収集していましたが、切手の収集はいつまでも切りがなく、何時止めようかと思っていました.最近日本の切手の図案が子供っぽくなり、やっと止めてしまいました.アメリカ切手も刺激が無くなり止めました.中国切手はご存知のように中国で投機対象となり値段が高騰し、文化大革命直前に発行された有名な京劇の俳優の小型シートが260万円、文化大革命時代の切手セットがお宝番組で1000万円を超えておりやや嫌気がさしています.
 東京でオペラを観ようとすると、ミラノスカラ座のオペラの一番良い席で56000円もします。飛行機代、ホテル代を考えるとおいそれとは行けません.それで今別の趣味を探しています.朝から愚痴をこぼしてしまいました.

幹事報告

・ 京都モーニングRCより会報。

・ 地区より、ロータリー財団学友の消息調査のお願い。クラブで過去に担当した財団奨学生やGSEメンバーの現在の所在等消息をご存知の方はお知らせください。

・ 三沢RCより、「第47回バッカス奨学基金カンパゴルフ大会」のご案内。
日時 8月5日(日)6時集合
場所 米軍三沢基地内ゴッサー メモリアル ゴルフコース
会費 13,000円
参加申込 7月12日(木)までにクラブ事務局へ

・ 中分区会員名簿原稿の確認をお願いします。(回覧)

その他


 卓話 「効率的な世の中で選択・指示される非効率」 高橋修一会員 

今日は、卓話は三回目なのですが、趣味の話をします.実は私は無趣味人間なのです.趣味らしい趣味を特に最近は持っていないと言う事で、ただ小さい時から車、自動車、乗り物が好きなのです.家は、祖父が黒石から出てきて鉄工所、鍛冶屋を開いて私が小さい時は鉄の匂い、鉄の焼いた匂いの中で育ったのです.トラックとか、大きい土木用の車も直したり、あるいは父がかなり車とかバイクに乗るのが好きで、そおいう環境の中で育ってすごく車が好きでした.生まれたのは1970年(昭和45年)で、スーパーカーのブームが有って、カウンタックとかフェラーリとかポルシェとか、そおいう時に物心がついたのです.
19歳、大学に上がった時に自動車免許を取り、勿論学生なので車は買えないと.結婚したのは24でした.子供も同時に生まれ、二人目も26位で生まれまして、自分の好きな車を今まで乗れないできたんです.セダンとかワゴンで、スポーツカーとかは乗れないできたんです.去年ある機会に内々に家内に「もし事が成就したらスポーツカー買いたい」と言ったのですよ.それまで絶対言えないですよね.私の立場でスポーツカーを持つなんてと思う方もいらっしゃって、妻も私が当時からずっと我慢しているのを知っていたので許してくれて、無事去年の秋に小さなスポーツカーを買えたので、その話をしたいと思います.
 資料を配りますが、昨日何か有った方が良いなと思って夜中の10時頃から作り始め資料が出来上がったのが2時くらいで、それに基づいてお話しします.趣味の話とするのは格好悪いので「効率的な世の中で選択・支持される非効率」としました.
 (資料に)真っ赤なオープンカーが載っていますが、今から22〜3年前に出たマツダのユーノスと言うブランドで出した2シータのオープンカーです.これを去年の11月に自分の趣味の一つとして買いました.今日話す事はロードスターとの出会いとヒストリー、車そのものの歴史とこの車に乗って何が変わったかと言うのをお話して行きます.1989年(平成元年)は19歳で免許を取得した年ですが、日本の車が世界的に評価を浴びた年に私が免許を取っています.トヨタのセルシオであったり、日産のスカイラインGT-Rと言うすごい車、ホンダのNSXと言う2シータのフェラーリみたいな国産車を出したり、世界的になった国産車がいろんな形でその年から生み出されたのです.(国際ホテルの前で黄色いオープンカーを見てこういう車に乗る大人に憧れた話の前後は省略)40歳になった時、震災が有った年ですが、人間の平均寿命は77〜8歳でないですか.その時思ったのは、それってあくまでも平均値と言うか平均寿命であって、生まれて直ぐ死んじゃう子供も居れば100歳まで生きる方も居る.私の祖母は今100歳になるんですが、人の寿命って誰にも分からない.直ぐ何が有るか分からない中で今日を生きられるのは幸せなんだなと思って、死ぬ間際に何か心残りな事を残したくないとの思いが有って、好きな事を何でもやろうと言う事でなくて、何か一つ自分の好きな事が有っても良いのかなと言うのがあって、車を買う事になりました.それで(資料の)白いオープンカーなんですが、この車の歴史です.1989年、マツダ・ユーノス・ロードスターと言う車が発売されています.2シータのオープンカーですね.設計はすごく重量が軽く、前にエンジンが有り後ろの車で駆動する(FR)、今世界的に日本車の中では名車になりつつ有る車です.排気量は1.6リッターで120馬力と、その当時280馬力の国産でもすごく早い車が注目を集めていたのですが、この車は非力な車でした.しかし逆に扱いやすいと言うか、高速でも100キロまでしか出せませんのでそんな速い車、パワーのある車でなくても楽しめると.平井さんと言うマツダのエンジニアーがこの車を開発したのです.「人馬一体」と言う言葉がこの車を語る時に使われていまして、日本伝統の流鏑馬、「人間と馬が一体になった時に始めて技が発揮される」、それを開発に当たって合い言葉にしたと.(資料の「人馬一体」の色紙の説明略)
世界的にいろんな国で発売されていて今なおファンが居る.自分と同じ車に乗っているいろんな人と知り合いになれる.写真はある方の車なのですが、いろんな改造、チューニングがしやすい車だと言う事です.次は2代目NB型と言うのですが、1998年にフルモデルチェンジで、形が変わりました.一番の特徴は、初代はリトラヘッドライトと言ってヘッドライトがパカッと開いたのですが、2代目からそれが固定式になったのです.安全基準上開くのがダメになったのです.初代は1.6リッターで発売したのですが、1.8リッターに上がって、また1.6リッターも復活したのです.2代目の設計を担当したのは貴島孝雄さんで、平井さんも貴島さんも車に乗っている人からは神様のような方です.2代目になって、初代目のイメージが大きかったので歓迎されなかった.重量が安全性と居住性を高める為に重くなったので歓迎されなかったのは事実です.2代目は車そのものの機能がすごく良くなったのでそれからオープンでない車を出したり、レース等走りに対する広がりを見せてくれたモデルです.次は3代目NC型です.今でも売られているロードスターで、2005年に発売され期待と不安、世界が待ちこがれた「人馬一体」の最新型ですね.3代目の開発者も貴島さんでした.この車に関しても賛否両論が有り、やはり車の安全性と居住性が求められるので車が大きくなっていると言う事で賛否両論が有る.ただ重量そのものは2代目よりも10キログラムだけあがった、それは奇跡に近いと言われています.NA~NB~NCという歴史なんですが、(写真で)左はロータス・エランと言う車で右が初代ユーノス・ロードスターです.もともとヨーロッパとかイギリスで1960年代ライトウェイト・スポーツカー、力は無いけれど軽い車が面白い車、屋根が開く車として人気があった.もともとロータスとか発祥はヨーロッパの車で、そのロータスでも「我々の作ろうと思っていた事が間違いでないと証明してくれた」と語ったとされているそうです.それからこの車が出る事によって、当時ライトウェイトの車が市場にはほとんど無かったのですが、以後ベンツ、ポルシェ、BMW等ドイツのメーカーだったり国内だとホンダとかトヨタとかマツダより大きいメーカーがこういったカテゴリーに進出していったように、世界に多大な影響を与えたのです.ギネスブックにも認定されており、2000年53万台、「世界で最も多く生産された2人乗り小型スポーツカー」として認定を受け、2004年に70万台、最近90万台を達成しギネスに3回載っていると言う事です.要は安いので買いやすいと言うのが理由だと思います.今はほとんど国内外の自動車メーカーはオートマチック
(トランスミッション:AT)しか売っていない、ほとんどの人がオートマチックを買うのですが、この車はマニュアル(MT)が主流で、初代では8〜9割、2代目も6割強がMTでした.しかし3代目からATが6速化され、高年齢層のオーナーが増えた事も有りATが多いとの事です.この写真は全部ロードスターなのですが、軽井沢のプリンスホテルの駐車場です.10日程前全国のミーティングが有り、千台位の同じ車が集まりました.祭りみたいで、日本でも世界でも同じ車が千台集まるという事は無いという事で、それくらい好きな人が多いという事です.
 それで、すごく人の繋がりが変わったということが大きいと思っています.オープンカーに乗る人って車と一緒でオ−プンマインドと言うか心の広い人が多いというか開放的な人が多いというか、社交的な人が多いというか.普通屋根の有るスポーツカーに乗る人はスピードを競おうとか馬力を競おうとか対抗意識を持っちゃう感じがするのですが、ユーノス・ロードスターに乗る人はそういうんじゃなくって、繋がりを大事にするという事を乗ってから気付いています.自分好みのロードスターを仕上げる喜び、いろんなアフターパーツのショップ、カーショップが有り,20年前の車なのにいろんなパーツを供給している.千台の車が有っても一つとして同じ車が無い.夫々にいじり直しているという事です.とにかく話しかけられる事が増えた.駐車場で年配の方から「これは何と言う車ですか」、信号待ちのトラックから「ヨオ、夜は寒くないかい」、上から見下ろして不憫な車と思っているようで「屋根閉まるの」と聞かれます.子供の反応が面白く、大きな声で「あの車屋根無いよ」.その時お母さんはすごく嫌な顔をします.そんな車に乗っているのは碌でもない奴が多いという感じが有り子供は見ちゃダメと言うのでしょう.同じ乗り手に話しかけられる事が多い.
 最後に、とにかく人生観が変わったなと.ロータリーもそうなんですけど、自分の普段の仕事を抜きにした付き合いが非常に大事だなと.なかなかこういう場じゃないと出来ない付き合いが出来るじゃないですか.現実逃避じゃないですけれど自分を忘れて非現実的な自分に合える.究極のエコカーというのは屋根が無いので寒かったり暑かったり常に自然を感じながら、明日の天気良いのかな、晴れれば車で出れるかなとか雨ならまずいかなとか自然とか天候とか風とか音とかを感じて生きれるようになった意味でのエコカーであると.タイトルにも書いたのですが、「効率的な世の中で選択・支持される非効率」、今はすごく世の中何でも効率的な部分が求められるけれどもなお非効率な楽しみが有るのではないか.それからこれも初代ロードスターのカタログに書かれたコピー.「この車を手に入れるほんの少しの勇気を持てればきっと誰でも幸せになれる」.車そのものの宣伝でなくその後のカーライフと言うかその後の人生を変えてくれる、幸せにしてくれる車というメッセージですね.最後が「 媒体としてのロードスターがもたらす奇跡、出会い、それを幸せと感じる価値観」.だから良い大人が2シータのオープンカーなんです. 

カークスビルRI会長
第2830地区
小山内康博ガバナー
青森モーニングロータリー
クラブ会長 米谷恵司
  • 不易流行
 会報作成者:鈴木 唯司