青森モーニングロータリークラブ 2012~2013年度 会報

創立1989年6月1日
会長     藤井 健二
副会長    浅利 壽信          例会場  青森国際ホテル  例会日  毎週金曜日 午前8時
幹事     高橋 修一          事務局  
〒030-0801 青森市新町1-6-18
副幹事    清野  覚                         017-775-1821  FAX 777-9691
会報担当   山道 清貞                        webmaster@aomori-mrc.org 
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平成24年11月2日(金) 第1110回例会 

点鐘   藤井会長
RIテーマ・地区テーマの唱和
ソング  君が代・奉仕の理想

出席と誕生祝い

ゲスト  上北農産加工農業協同組合 代表取締役社長 成田正義さん(板柳RC)
オブザーバー なし
ヴィジター(敬称略) 第2830地区ガバナー 松本康子さん
           青森中央RC会長 野呂潤さん

本日の出席率 20名中15名 75%
10月19日分確定出席率 20名中19名 95%

メーキャップ(敬称略) 10月31日 葛西義明(青森北東)

誕生祝  なし

松本康子ガバナー
10月13・14日の地区大会にはこちらのクラブの皆様に大変お世話になりました。お陰様で無事大会を終了する事が出来ました。あるロータリアンより「この度の地区大会の舞台裏を見た時かってない感動をしたと承りました。地区大会というのは普通ガバナーが出たクラブの全員が出て、シュミレーションをして整然と行う。私共の年度は中分区全部の皆様にお願いをして、全員が動かれた舞台裏を見た時になんと感動したことか」とお褒めの言葉を頂きました。今迄に無いこれが本当の地区大会ではないかと言うお褒めの言葉でした。そしてRI会長代理よりはいろいろな面で中分区が全て一体になって動かれた事に感銘受けましたとお褒めの言葉も頂きました。
・松本ガバナーより台湾来訪学生の宿泊を受け入れたホストファミリーに対するお礼
台湾来訪学生をホームステイさせて頂きまして、重ねてお礼申し上げます。.

・野呂 潤青森中央ロータリークラブ会長
先般の地区大会におきましては、モーニングロータリーの皆様にお世話になりました。阿保さんには助けて頂きました。無事大会が成功裏に終わりまして、5クラブの結束に感激しております。


       

ニコニコBOX

ニコニコBOX 17名 14,000円

<ニコニコのコメント>
・成田さん、早朝卓話ありがとうございます。松本ガバナー、野呂会長、ようこそお出で下さいました。(全員)
・ 地区大会での貴クラブのご協力は大変大きく無事終了する事が出来ました。又、来訪学生の受け入れにも感謝致しております。台湾よりの学生大喜びで帰国されました。ありがとうございました。(松本ガバナー)

会長の時間 : 藤井会長
・本日は松本康子国際ロータリークラブ第2830地区ガバナー、野呂潤青森中央ロータリークラブ会長がビジターとしてご出席いただいております。地区大会のお礼のご挨拶でお見えになりました。
 
幹事報告 : 高橋幹事

・ ガバナーエレクト事務所より、次年度地区委員推薦のお願い。(各クラブ1名~2名)

・ 地区より、ロータリーリーダーシップ研究会PART1開催のお知らせ。
 日時 12月2日(日)10:30
 会場 青森グランドホテル
 登録料 5000円(懇親会参加は別途4000円)
 対象者 次年度 会長・幹事予定者等 各クラブ2名程

その他


 卓話 「私の実践体験から得たもの」上北農産加工農業協同組合 代表取締役社長 成田正義さん
・私と「スタミナ源たれ」とは37年間一緒に北は北海道から南は沖縄迄歩いています。今日は私が経営する上北農産加工を通してこれ迄得た体験をお話ししたいと思います。今回この機会を得たのも国際ホテルの中山常務さんから卓話を要請されたからです。私が二つ返事で良いですよと応えたのもモニングロータリーが県内唯一のモーニングで、一回はメーキャップしたいと思っていました。私も板柳ロータリークラブに所属していますが、1995年に入会し、会長もやらして頂きましたし、西第二分区のガバナー補佐、地区奉仕委員長をやったりロータリークラブに夢中になった時期が有ります。私はロータリーが大好きです
ロータリーを通じて仕事に生かされている感じがします。全国を歩いてみましたが、私が行く会社は大体8割がロータリアンです。そうしますと「たれ」を売る前にロータリーの話になる訳ですね。この前も佐賀県でロータリーの会長をやっている方と一緒になり、ロータリー談義となりました。商品の安全、安心という事もそうなんですが、やはり取引というのもトップ同士の安全、安心、安定というものが無ければならない。そういう意味では、ロータリーに入って良かったなと感じています。
 これから私が体験して事を少し話させて頂きます。上北農産加工というのは今は食品事業です。前身は緬羊の組合としてスタートしたのです。十和田市は畜産事業が盛んで、その羊毛からスタートしたのです。ところが経営出来なくなって、緬羊の肉で食品に転換したのです。昭和26年ふじさか緬羊農業共同組合として設立、羊毛加工事業が無くなって、昭和28年今の上北農産加工農業協同組合としてスタートしました。丁度60年を迎えました。その中で我々の果たす役割は何なんだろうと考え、青森県産の大豆と小麦を100%使い醤油を造っているのです。これは農家の生活事業の防衛のために農協醤油として販売したのです。緬羊はどうしても匂いが強いですね。そこで、青森県にはリンゴも有る、ニンニクもタマネギも有る、ただ生姜だけは高知から、そういう臭みを取る為に「たれ」を開発したのです。当時は「ジンギスカンたれ」として販売したのですが、昭和40年に「スタミナ源たれ」と名称を変えたのです。この「たれ」は47歳です。それこそロングヒットとなったのです。この「たれ」の全国シェアは4。4%を獲得しています。たれ業界では全国第3位にランクされています。最初は全国シェアの1。1〜。2%だったのです。どうしても3%は取りたいと思っていました。それが私の努力目標だったのです。そのご3。7%、去年は4。4%を獲得しました。私たちのたれシリーズには様々あるのですが、全国のたれランキング100で7アイテムが入っているのです。たれのメーカーは全国に500社有ります。エバラ、日本食研、モランボン、キッコウマン、その中に地方の我々が入っているのです。全国ブランドに入るというのはそう簡単に行くものではない。私が経営してから20年になります。青森県の販売シェアは67%になっている。あるいは75%を超えているんではないか。何としてでもこのたれの良さと、内需、外貨獲得のためにどうしても一歩外に足を向けようと。青森県の素材程立派なものは無い。これは自信を持って良いじゃないかと。リンゴ、ニンニク、タマネギなんです。リンゴは機能性を持っている。なんにでも使える。タマネギ、ニンニクだってそうでしょう。生だれですからね。加工には最適。ただ平成23年から6次産業化が謳われている。我々は独自にもうやっています。青森県の農産物のほとんどが上北農産に入って来ます。第2次として加工します。ここまでは何処もやっているのです。でも難しいのは流通と販売なのです。皆良い商品を作る。でも売るところが無い。それで皆悩んでいる訳です。結論は難しいのですが、もし時間が有ったら流通のところに私と一緒に行きませんか。私のやっている事を見せますから。それが一番良いのではないかと。私のところは青森県で7割位のシェアを持っている。さて内需、外貨を稼ごうとした時に私が一番先に飛んだのが北海道なのです。まずは市場調査をしようと遊びがてら行った。長万部に行った時「木村」という肉屋さんが有ったんです。ちょっと入ってみたんです。私が津軽弁なものだから奥から社長さんが「貴方青森の人でないか」と出て来た。「私板柳なんです」、「私高杉なんです」となりました。入れ入れと言われてそこで二人で飲んだんです。結局そこに泊ったのですが、「スタミナ源たれは貴方がやっているのか、どうして北海道に来たのか」と聞かれ、「北海道は食の宝庫だし、いろんな食材が有るし、市場調査しながら良ければちょっと当たりたいので」と言うと、「私の次男が札幌でやっているのでそこに行けば」と言われました。それが一つのキッカケとなり札幌、苫小牧と回ったのです。私10年北海道でやって1億4〜5千万の売り上げが有るんです。たれというのはビールみたいにそれ程飲まれるものではない。足が速いものでもない。私は札幌のビール園に行く時、自分のたれを4〜5本持っていって残りは置いてくるんです。すると、「そのたれ私のところでやれないの」電話が来るんです。そこで私は「いや、有り難いけれど、そちらにはそちらのたれが有るでしょう。だから地元のたれを使って下さい。何かイベントが有れば私のものも入れて下さい」と丁寧に断ったんです。そうすると当然食品の営業の方達は上北農産の成田が来て「ビール園でこれを使いたいと言ったのに、こう言っていったんですよ」と言う。ある時札幌の流通業界の集まりで、ある食品会社の社長さんが私のところに来て、「成田さん、有り難いなあ。お宅のたれには我々に無い物が有るから我々もお宅のたれを紹介するから一緒にやりませんか」言われました。やっぱり人を立てるという事が大事だと思う。人を立てなければ自分が立つ訳はない。まして県外に行く訳でしょう。一番大事なのは売れているからと言う事ではなく、謙虚さが一番大事だと感じています。我々のたれを大きく伸ばすキッカケになった事がある。確かに青森県では知名度は有る。しかし西日本、沖縄では全く知名度は有りません。どうして知名度を上げたかと言うと、青森県の特産物、あるいは他県の特産物を徹底的に調査をして、その調査した物で我々のたれを使ったレシピをいろいろ作りました。沖縄で試食販売する訳ですが、沖縄ではゴーヤでたれを使ったレシピを使いました。沖縄県民にはゴーヤは自分の物だという意識が有る。それをたれで?これ焼き肉のたれでしょ?これ何のたれなの?それが出たんです。沖縄のジャスコの物が全部出たんです。次に熊本でやったんです。レンコンをたれでやってみたらこれが当たりました。
 上北農産加工は平成4年に倒産の憂き目に有ったんです。それで私が再建のために来たんです。一番大変だったのは資金繰りでした。15年間本当に大変だった。1015日間一日も休まなかった。当時私は41〜2歳です。父親からよく言われていたのは「営業力だけが有っても再建出来ない。特に財務をしっかりやらなければならない。貸借対照表をしっかり自分で書けなければダメだよ。ただ物を売っていても会社は成り立たない。人と人との出会いを大切にしろ」。再建に15年掛かりました。後戻り出来なかったんです。不退転の気持ちでやった。職員を路頭に迷わす事だけは出来ないと思った。それで北海道に出て、ある程度市場が出来上がったら大手流通業界が目を付けて来た。これで北海道を任せて九州に行った。次大阪、中国地方、最後に東京。それがどういう訳か当たったんです。最近越後製菓、カルビーとのコラボレーションをすることになりました。大手とやるのは本当に勉強になります。今全国に17カ所の販売拠点を持っています。これから空白地区を埋めて行きたいと思っています。(一部割愛させて頂きました)
田中作次RI会長
第2830地区
松本 康子ガバナー
青森モーニングロータリー
クラブ会長 藤井 健二
  • 清く、正しく、暖かく
 会報作成者:鈴木 唯司