青森モーニングロータリークラブ 2013~2014年度 会報

創立1989年6月1日
会長     鈴木 唯司
副会長    阿保 康雄          例会場  青森国際ホテル  例会日  毎週金曜日 午前8時
幹事     清野  覚          事務局  
〒030-0801 青森市新町1-6-18
副幹事    山道 清貞                         017-775-1821  FAX 777-9691
会報担当   阿保 康雄                        webmaster@aomori-mrc.org 
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平成25年9月27日(金) 第1152回例会

点鐘   鈴木会長
RIテーマ・地区テーマの唱和
ソング  それでこそロータリー

出席と誕生祝い

ゲスト ㈱油川電器 代表取締役社長 榊 一江さん
オブザーバー なし
ヴィジター(敬称略) なし 

本日の出席率 23名中18名 78.26%
9月15日分確定出席率 23名中16名 69.57%

メーキャップ(敬称略) 9月26日 平川賢悦(青森)
               9月26日 葛西義明(青森)

誕生祝

●谷川智栄子さん(10月3日生)
・皆さんおはようございます。このようにお祝いしていただけるのは初めてなのでとても感激しています。ロータリに入りまして8ヶ月過ぎましたが、やっと伴奏にあわせてロータリーソングに合わせて歌えるようになかったかなと思ってます。ありがとございました。

          

ニコニコBOX

ニコニコBOX 18名 9,500円

<ニコニコのコメント>
・ 榊さん、早朝卓話ありがとうございます。谷川さん、誕生日おめでとうございます。(全員)

会長の時間 : 鈴木会長
●会務報告
・ ロータリー財団よりポール・ハリス・フェロー認証状と記念品伝達
 葛西義明さん ポール・ハリス・フェロー達成(寄付累計$1000)
・最近エイブラハム・バルギーズというドクターの話を聞きました、この方はアメリカのある医学部付属病院で医学生や若い医師に病気の診断学、いまテレビで流行の総合医を教えていらっしゃるようです、病気の診断法には、私も数えてこんなにあるかと思いますが、いわゆる触診や聴診と言う診断法約28種類あるとその先生は言われています。
・ところが最近の医者は患者の訴えをよく聞かないで、最新の機器にばかり頼っている、こういう医者はコンピューターの画面ばかり見て診断するのでi-Phone ならぬi-Dr.だと断言しています。私の領域の泌尿器科では前立腺の診断に直腸診を必ずしたものでした、患者さんが嫌がるという名目と診断価値がないと言うことでやらなくなってきました、すぐに超音波検査をします.直腸診というのは厄介な検査法ですし必ずしも良い所見を得るとは言えないのですが.私自身この診察法を若い医者に強制できないかなと思ってました、しかしこのバルギーズさんというお医者さんは「医師の持つ手の力を信じなさい、これは患者と医師との信頼関係を築く儀式なのだ」と、触ることもしない医者は患者は信じないし、触ることで患者も落ち着くのだとという事を強調していました。
・この話で私はやや救われたのです。皆さんどう思われますか、よく訴えを聞いてよく触診する医師を信頼してください。この話を聞いていて古賀さんの皮膚科は目で診ることが1番の診断でこれは経験を積んだドクターでないとできないなと私は思うんですけど、やはり診て聴いてくださる先生がいいのじゃないのかなと私は心から思っています。良いドクターをぜひ探してください。
幹事報告 : 清野幹事

・ 地区より、ロータリーレートのお知らせ。
10月は1ドル=100円(変更なし)

・ 公益財団法人ロータリー米山記念奨学会より、「2012年度事業報告書」が届きました。(回覧)

その他
なし
 卓話 「奥さんから社長と呼ばれて」 ㈱油川電器 代表取締役社長 榊 一江さん
おはようございます。ご紹介いただきました油川電器の榊と申します。ロータリークラブさんというのはずっと遠い昔に亡くなりましたが.岡田書店さんにロータリークラブと言う素晴らしい団体があると言うことを聞いてまして、初めてロータリークラブに接しているわけですが、実は私は大変人見知りです、そう言うと嘘でしょうと言われるのですが、葛藤しながら発言しているのでして本当に大したことないんです。
・商売は死んだ主人が始めたもので商売をするつもりは全くありませんでした。
何も商売のこと知らなかったので、もしかしたら常識外れの事ができたのかもしれませんお手元に吉幾三ショーのパンフレット等を渡しましたが実はそれは主人の3回忌だったのです.銀行からは馬鹿じゃないかと言われたのですが、私は頂いた香典を全部つぎ込んで行ったので、全く宣伝もせずに文化会館を満員に出来るのは信じられないと吉幾三さんに言われました。香典を頂いた方を招待して3回忌を行い、これからもよろしくと・・、多分主人の保険金などの現金がたくさんあったなら、あっさり廃業したと思いますが、借金があったものですからやらざるを得なくなりました。銀行からのお金の借方も知らなかった位です。
・その頃は近所に量販店もありませんでしたし時代が良かったんだと思うんですが、先ずは周りの人の真似をしてみようと思い.死んだ主人のことを思い出してみました。その頃うちの会社がよくやっていたのが、ランチェスターの法則でした.それはどうしたら弱い兵隊が強い兵隊たちに勝てるのか、という内容の本があったのです。油川という場所は主人にとって未知の場所だったのです.ランチェスターの法則に則ってまず点を作る、そして点と点を線でつなぐ、さらにまた点を作りその間の顧客を作っていくという作業をして、先ずは地元町内そして次の町内と1つずつ塗りつぶしていくという作業をしました。そしてその中で1番を取って行くという方法を見よう見まねでやってきました。私の会社には未だにインターネットの世界はありませんしホームページもありません、油川の町内だけで商売をしています、ですから油川電器です。新城の駅前に支店を作りました、そちらも新城山田をやったら次は新城平岡というように1つづつの町内の中のシェアを塗りつぶしていく作業をしていました、ですから新城ストアと言うことで、・・
ランチェスターの法則に則った狭い地域での1番主義、強い相手と戦うためには蟻のように根気よく作業してきただけ、ですから商圏が非常に狭いので効率よくアフターサービスができるので、青森市内のほうに知名度を得る必要もありません。
・狭い商圏の中で1番主義を通す仕事の延長上にNPOがありました。私自身がやっていることは私自身が考えたとか私自身が開発したとかそういうこと1つもありません、ところがなぜか最近非常に関心を寄せられるようになったんです。近所に量販店が出来まして、年末にはさらにもう1軒できます。私は量販店に足を踏み入れたことがありません、前を通るだけです。入ってみたところで学ぶことや真似を出来る事は1つもないと最初から思っています戦うつもりもありません.油川の中だけで商売をしていくつもりです。
・日経新聞に日本全国で液晶TV売上ナンバーワンの店としてメディアに紹介されました.実は大手電機メーカーでコンテスト行ったのですその時に油川電器が全国一になったのです。どうして名前も聞いたことのない電気屋さんが一位になったのかと.まず専門店の人に探されまして話題になりました。どうして名前も聞いたことがない電気屋さんが1位になったんだと、青森の人も油川電器のことを全く知らない、そうしたら日経新聞や東奥日報が大きく取り上げて、ただ私たちはひとつのお客様に良い商品を丁寧に説明しています。高い値段だったから油川電器は売れたけど、もしあと2年もしたら私たちは量販店から吐き捨てられて消えていく電気店ですから、我々は人が使えない時まだこの商品に馴染みがないときに誰よりも早く勉強して誰よりも早く丁寧に説明するように心がけているだけです。ですから油川電器の社員は資格を持っています、社員全員が家電総合アドバイザーと言う資格を持って負けないように心がけているだけです。
・ではどのようにしてその教育をしているんですかと聞かれたので私は能力雇用開発センターで教育訓練の助成金をいただいて、その時代の新しいものを誰よりも早く助成金を活用することを心がけています。助成金が1番最初にこうだと言うときは時代の流れを示しているはずだから助成金の示す方向に馴染んでいくのではないかと考え、どこの企業より早く会社の中に取り入れる事を心がけてきました、そうするとこのような小さな会社でも女性を活用するために育児休業を取り入れているとなれば、それがまた機関誌に報告されたり.いろいろ早くやるが上にそこに助成金が出てきた時に、それを商売に活用していくと会社の負担も大きくなくいろいろなことが会社の中に取り入れられていく、そんな狭い範囲中で商売をしてきました。
・油川電器の社員さんはどんな形で定年を全うされるのですかとも聞かれます。何年も前から定年延長の助成金が出ていますからなんとか65歳まで社員を守り抜いて年金をもらうまでは残したいなと思っています。退職金にしても全て大企業に負けます、何か社員に残してあげられるものがあるとすれば身に付いた資格を退職金のお土産がわりに身につけさせて上げられれば私も少しは気が楽になれるのかなと、私が自慢出来る事はただ1つ、うちの会社は労働時間40時間そしてゴールデンウィークはきちんと休み、お正月にも休み、夏休みとか、よく言われるのが他の商売をやっている人が働いているときに休んでいるんですかという質問には、そうしないと労働時間の基準が満たせないんです、私たち経営者ができるのは休業と給料を上げることしかできないじゃないですか。
・社員のみなさんが明るく毎日仕事をできればいいなと言うことで、そういう改善をしてきたのですが、その時代は良かれと思いやってきたことが今になると必ずしもそれはよかったと言い切れません。その時は良かったなと思っていたのですが今になると社員の勤続年数が20年とか30年になるわけです、社員が高齢化するわけです、若いエネルギーのある会社になれないということです、今油川の地区は75歳以上の人が4分の1くらいになってきました、そうするとお年寄りは、1つのものを覚えるとなかなか新しい物を覚えようとしません、若い力がないと会社は停滞する、今のご時世は商品の価格が下がっている、新製品になればなるほど低下するんです、大手家電メーカーの株価はとても下がっています、それが今の電機メーカーの置かれている現状です。
・問屋町にかつて100人以上も居たメーカーさんは今1つも有りません、昔はメーカーのプロパーがいろいろな情報を持ってきてくれたのに、今の営業マンは情報をインターネットから取り寄せて自己責任で勉強していく事しか出来ない。私達の様に狭い地域の中での1番店として生きてきた私たちに生きる道は残っているのかどうか、今それを模索しています。
・昔はこの人にお世話になったとか、そんなアナログなところがあったのですが、今の子供たちはデジタルで1対1で話をすることを嫌う若い世代がどんどん増えています、そんな人たちの中で今までやってきた人間関係重視の付き合いの中での1番店を維持すればいいじゃないか、というように生きてきた私たちが果たしてこのまま継続できるのか、社会保険料等が上がっていく中で果たして社員に65歳まで務めてもらえるのか。若い人たちと、どれだけ人間関係を築いていけるのか、このまま商売ができるのだろうかとか、そういうことと隣り合わせに生きていまして、私はとても今不安です。
・今日ここに伺ったのも、もしかしたらロータリーの皆さんの中に私が真似をできる方がいらっしゃるのかなと、今まで隣に立っていたメーカーという方が青森の問屋町からほとんど姿を消して行く中で不安でいっぱいです、ロータリーの方たちは時代の先端をとらえてきた方達ですのでヒントを得られればと思い、勉強させていただくつもりで今日この席に参りました、何か機会がありましたら今のこの私の悩みを助けていただければ幸いです。ありがとうございました。
 会報作成者:工藤 一男