青森モーニングロータリークラブ 2013~2014年度 会報

創立1989年6月1日
会長     鈴木 唯司
副会長    阿保 康雄          例会場  青森国際ホテル  例会日  毎週金曜日 午前8時
幹事     清野  覚          事務局  
〒030-0801 青森市新町1-6-18
副幹事    山道 清貞                         017-775-1821  FAX 777-9691
会報担当   阿保 康雄                        webmaster@aomori-mrc.org 
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平成26年5月16日(金) 第1180回例会

点鐘   鈴木会長
RIテーマ・地区テーマ・クラブテーマの唱和
ソング  我らの生業

出席と誕生祝い

ゲスト 日本銀行青森支店長 宮下俊郎さん(青森RC)
ヴィジター(敬称略) 小林俊一(青森RC)

本日の出席率 25名中19名 76%
4月4日の確定率 26名中21名 80,76%
メーキャップ(敬称略) 

誕生祝 阿保康雄さん(5月19日)     

   ・57歳になります。誕生日の19日には鈴木ガバナーエレクト事務所の件で青森ロータリークラブさんとの打ち合わせが入っていまして、今年は誕生日早々難しいことから始まるなあと思っています。個人的な事情で暫くロータリーの方も休んでおりましたが、『しっかりやれよ』と尻を叩かれているようです。これから頑張りたいと思いますので宜しくお願いいたします。

          

ニコニコBOX

ニコニコBOX 19名より  11,000円

<ニコニコのコメント>
・宮下さん早朝卓話有難うございます。(全員)

会長の時間 : 鈴木会長
・工藤ガバナーエレクトが65歳以上でロータリー歴を加算して85年以上の会員は出席の規定を免除されることをしきりに強調されておりましたが、そのことに関わりなく皆さん例会に出席いただければと思います。

幹事報告 : 清野幹事
・ロータリー米山記念奨学会より「ハイライト米山」が届いております。
・2013年版手続要覧を皆さんに配布いたしました。
・5月23日の例会は次年度活動計画の発表です。各次年度委員長は計画書を提出願います。
・理事会報告
①多賀小学校への支援は既にプール関係の支払いは済ませてあります。あとはプランターと砂場は請求書が届き次第、各姉妹クラブに協力金を依頼します。
②新青森駅舎への時計寄贈は本日寄付依頼書に仕様書を添えて市役所に提出します。

その他
○姉妹クラブ担当委員会(石倉委員長)
・姉妹クラブ交流会の記念例会への出席者は当クラブを含め75名程度となる見込みです。また、エキスカーションは参加者が33名、大型バス1台で行きます。ゴルフの方は参加者が10名です。なお、記念品の選定に入りますが、岡村さんにお任せする予定です。

 卓話 「最近の金融経済状況と青森県経済の現状」 日本銀行青森支店長 宮下俊郎さん
・日本銀行ができたのは西南戦争が原因でした。当時、国立銀行が次々にできていきました。第一国立銀行が現在のみずほ銀行、第五十九銀行が現在の青森銀行です。この全国の国立銀行は各々お札を発行していました。そうすると戦争が起きるとすぐお金が無くなるので、次々にお金を発行していきインフレが起こります。世に出回るお札を適正な量にコントロールしないとインフレが治まりません。そこでこれを何とかするために各国立銀行がそれぞれ発行するのを止めて日銀を設立してこれを一元的に任せるというのが発端でした。そして1882年に日本銀行が開業しました。
・日銀本店の建物を建てた時に金庫を造るため地下を掘ったところ、高純度の金が採れました。もともと江戸時代の金座の跡地で小判を鋳造した場所でしたので、作業中に溢れた金がそのまま地中に残っていたわけです。建設費がそこで発掘された金で賄えたほどの埋蔵量だったそうです。
・組織としては本支店33店舗、事務所14箇所、海外事務所7箇所。職員は5千人弱で、その半数が本店に勤務しています。事務所は専ら広報や調査を行っており、「政府の銀行」、「銀行の銀行」、「お札の発行」といった日銀本来の銀行としての業務は行っていません。
・青森は戦後すぐに事務所が開設され、秋田支店の管轄下に置かれました。地元商工会議所の方々や役所の熱心な要望で昭和20年にスタートし、翌21年に支店の店舗改築工事が始まり、同年11月に戦後第1号店として支店が開設されました。昭和28年に現在に場所に移転しました。
・日銀の仕事は何と言っても物価と景気です。今は一つは何とかデフレから脱却すべく政官一体となって頑張っております。もう一つは景気を良くすることです。これまではインフレとの戦いの、つまり物価が上がるのを抑える歴史でしたが、ここ十数年は逆に物価が下がるのを抑える戦いとなっています。
・景気を調べるために青森では200社、全国1万社に対してアンケート調査「短観」を実施しております。
・物価の安定のために金利を調整しています。今は物価が下がっていますので金利を下げ、ゼロ金利政策(実際は0.1%)を行っています。それでもなかなか物価上昇につながらないので、更に量の調整を行っています。
・為替レートも102円程度まで回復し、株価も最低のころの倍くらいまで戻っております。GDPも530兆円と2007年の水準まで回復しています。しかし、株価が弱含みですので投資家が日本企業に対する将来的な成長に期待できるよう成功させなければなりません。
・日本経済は輸出が足を引っ張り、公共投資と個人消費を含めた民間需要の好調さで支えている状況です。民間需要の中でも住宅投資と消費が頑張っていますが、マインド(気運)は共に下がっています。企業の設備投資はほとんど横這いですが売上は好調です。将来のために投資を控えている状況です。海外設備投資には積極的ですが、国内には消極的なために結果として国内経済に反映していません。更には国内の設備の老朽化が進み、研究開発やエネルギー生産性に影響が出て海外に後れを取っています。
・青森はどうかと言いますと震災の復興需要もあり良い状況です。これまで青森は「山は低く、谷深し」という経済状況でずっとマイナスゾーンでしたが、ここ2~3年は二十数年振りに業況判断がプラスに転換しています。しかし、誰も業績が良いとは答えてくれません。全国と比較すると青森は「売上横這い・収益マイナス」に対し、全国は「売上若干プラス・収益2割増」という差があります。青森は円安がプラスに効かない経済になっています。
・もっと深刻なのは雇用です。人手不足が甚だしい状況です。これまで雇用を引っ張ってきた製造業も人手不足に陥っています。求人数は2割増えていますが、求職者数が6割減っています。年齢別に見ても若い人と高齢者が全国に比べて少ない。雇用者所得が減り、消費が進まなくなり、経済が落ち込んで行きます。消費者数が減っていますので上がってこれない状況に陥っています。
・物価に対する考えも、物価が上がることを困ったことだと考える人が8割も占めています。ただ、物価が下がることも困ったことだと考える人が増えて35%になり、好ましいと考える人と同じ割合になったことも少し明るい材料です。インフレのことが頭にあれば物価上昇を懸念することも止むを得ないと思いますが、デフレ脱却のためには物価上昇して行かないことにはどうにもなりませんので、皆さんの期待も高まって来ているのだと思います。
・これからも日銀青森支店は青森経済のために皆様と一緒に努力して参りますので、今後もごひいきの程宜しくお願い致します。
 会報作成者:阿保 康雄